【S6最終402位】遅延カイリュー軸【ポケモンSV】

 みなさん、どうもこんにちは

 最強のポケモントレーナー、たくみんです

 シーズン6お疲れ様でした

 私は最終402位で終えることができました

 あまり見ない並びで自分の中では高順位をとることができたので、最後まで見ていただけるとうれしいです

 

 

 

1 構築経緯 

 この構築は遅延カイリューを使うところから考えました

 遅延カイリューとは、まもみが羽休めを採用して残飯を持たせたカイリューの型です

 このカイリューの型を思いついたきっかけは、シーズン5で流行っていたまもみが眠るヘイラッシャ(いわゆるTODヘイラッシャ)です

 裏の特殊受けと合わせてTODする害悪型に感銘を受け、TODラッシャを使ってみたいと思っていました

 しかし、受けループを筆頭に流行ったことでヘイラッシャの主流な型になってしまい、別のポケモンで同じようなことができないか考えていたところ、この遅延カイリューにたどり着きました

 遅延カイリューは、TODラッシャと比べて

  ・特殊耐久が高い

  ・素早さが高い

  ・高速再生技がある

  ・型が読まれづらい

といったメリットがあります

 この遅延カイリューに合わせて裏のポケモンを採用しました

 まず、遅延カイリューに対するトリック対策で、チョッキ枠を採用したいと考え、テツノカイナを使っていましたが、物理受けに受けきられて削れたせいでTOD負けすることが多く、チョッキ枠は回復できるポケモンがよいと感じました

 そこで、再生力で回復できるママンボウも試しましたが火力負けが多いと感じ、再生力があって火力もある程度担保できるチョッキヤドキングを採用しました

 次に、毒菱と遅延カイリューを組み合わせたかったので、HBテツノドクガを採用しました

 さらに、遅延カイリューの弱いパオジアンや鉢巻きカイリューなどに強い物理受け最硬のHBクレベースを採用しました

 以上の4体で重かったキョジオーンに勝てるように隠密マントディンルーを採用しました

 ラストの枠は受けループ対策をしていましたが、受けループが前シーズンに比べて減ったことから、終盤はサーフゴーに強い眼鏡イーユイを採用して構築が完成しました

 

 

2 個体解説

カイリュー

カイリュー

持ち物 食べ残し

テラス ノーマル

特 性 マルチスケイル

技構成 神速/守る/身代わり/羽休め

実数値 193(212)-154-133(144)-×-154(158+)-100

 

 今回の構築の主人公、遅延カイリュー

 ワンウェポンはカイリューの最強技の神速

 ゴーストタイプに打点がないですが、毒菱が撒けていれば何とかなります

 サーフゴーには毒菱も通らず打点もないので、裏で厚めに対策していました

 テラスタイプは、弱点が少なく、神速がタイプ一致になるノーマル一択

 Hは残飯効率のため16n+1調整

 耐久型なので、AやSに振る余裕はなく、残りはBとDに振り分けます

 構築単位で特殊アタッカーがきつかったので、初めはD特化で使っていましたが、不一致イカサマで身代わりが壊されるのが面倒で、できるだけDに振りつつ、身代わりが不一致イカサマを高乱数で耐えるくらいのBを確保しました

 この構築ではカイリューを初手には投げず、初手のポケモンでタイマンに勝利するか毒菱を撒いておいて2体目以降で投げます

 ハマればまもみが羽休めしているだけで20分経過してTOD勝ちすることができます

 選出率100%

 

〇テツノドクガ

テツノドクガ

持ち物 黒いヘドロ

テラス 毒

特 性 クォークチャージ

技構成 炎の舞/アシッドボム/毒菱/朝の陽ざし

実数値 187(252)-×-123(252+)-161(4)-130-130

 

 毒菱による起点づくり、アシッドボム・炎の舞による崩し、朝の陽ざしによる受けができる万能ポケモン

 大体先発で投げます

 対面で余裕があれば毒菱、なければ炎の舞かアシッドボムで殴りにいきます

 HB特化のため、地震以外の大体の物理技は耐えます

 A252のパオジアンの地獄突きや嚙み砕くを黒いヘドロ込みで大体2耐えするくらいの硬さです

 地震持ちがきたときは、おとなしく裏に引きます

 この構築はTOD勝ちがメインの勝ち筋なので、数的不利を作らないように立ち回ります

 選出率75%くらい

 

ヤドキング

ヤドキング

持ち物 突撃チョッキ

テラス 炎

特 性 再生力

技構成 波乗り/大文字/冷凍ビーム/サイコショック

実数値 189(148)-×-100-134(108)-178(252+)-50

 

 特殊受け、チョッキ枠

 サーフゴーを余裕を持って受けたかったので、D特化にしました

 Hは再生力効率で3n調整でできるだけ振り、残りはCに振りました

 C特化サーフゴーの抜群シャドーボールをステロ込みで2耐えするくらいの硬さです

 遅延カイリュー対面でサーフゴーがきたらすぐにヤドキングを投げます

 サーフゴーが悪巧みをしてきたらテラスを切って撃ち合います

 サーフゴーがトリックをしてきたらカイリューで受けられるのでカイリューに引きます

 眼鏡10万ボルトまでは2耐えしますが、眼鏡シャドーボールは2耐えできないので、カイリューに引いてカイリューのノーマルテラスを切ります

 サーフゴーが拘っていることが分かれば、カイリューがサーフゴーに対面したとき守るが安定になり、トリックならヤドキング引き、攻撃ならカイリュー居座りで対応できるようになります

 Cにあまり振っていないので、テラス大文字でも無振りサーフゴーが中乱数です

 カイリューがサーフゴーを倒せず、トリックを入れられると受けることもできなくなるので、サーフゴー入りにはヤドキングとテツノドクガのどちらかを少なくとも1体は選出していました

 選出率25%くらい

 

クレベース

クレベース

持ち物 厚底ブーツ

テラス 炎

特 性 頑丈

技構成 氷柱落とし/ボディプレス/鉄壁/自己再生

実数値 201(244)-139(12)-259(252+)-×-66-48

 

 物理受け

 物理なら抜群でも受けられるくらい硬い

 鉢巻きカイリューの逆鱗を確定2耐え、1舞後の鋭い嘴カイリューの飛行テラバーストもほぼ2耐えできるくらいの硬さ

 Hは奇数調整の最大値、Bは特化、余りはDとSに振る必要性を感じなかったので、Aに12振り

 クレベースはテンプレ寄りの調整です

 鉢巻きカイリューが環境に多く、選出せざるを得ないことが多かったです

 この構築に岩弱点が4体もいるため、ステロを撒かれることが多く、持ち物は厚底ブーツでよかったです

 相手のカイリューに後投げしますが、炎の渦アンコール型には勝てないので、一度遅延カイリューの守るで技を確認して引くと安定しました

 たまにいる龍舞アンコール羽休め飛行テラバ型のカイリューは、遅延カイリューの守るのターンに龍舞を積まれるとクレベースの受けが成立せず負けます

 選出率80%くらい

 

〇ディンルー

ディンルー

持ち物 隠密マント

テラス 飛行

特 性 災いの器

技構成 カタストロフィ/黒い眼差し/挑発/眠る

実数値 255(196)-×-168(60+)-×-100-97(252)

 

 キョジオーン、受けポケモン対策枠

 キョジオーンや受けポケモンを黒い眼差しでキャッチできればTOD勝ちしやすいです

 キョジオーンやヘイラッシャの地割れに耐性をつけるために飛行テラス

 黒い眼差しで受けポケモンをキャッチした後は、まずは挑発、眠るで相手の攻撃技のPPを枯らします

 PP切れで挑発すると悪足搔きで退場してしまうので、攻撃技のPPが切れた後は挑発をやめて変化技を使わせます

 時間切れになる直前でまた挑発を入れて悪足掻きとカタストロフィで体力を削り、TOD勝ちを狙います

 汎用性が全くない型ですが、うまく決まるとめちゃくちゃ気持ちいいです

 

 

〇イーユイ

イーユイ

持ち物 拘り眼鏡

テラス 炎

特 性 災いの玉

技構成 オーバーヒート/噴煙/火炎放射/悪の波動

実数値 131(4)-×-100-205(252+)-140-152

 

 サーフゴー牽制枠

 毒菱+遅延カイリューで打点のないサーフゴーは本構築の天敵です

 そのサーフゴーに後出しから裏のポケモンにまで負荷をかけるため、CS眼鏡型で採用

 相手のサーフゴーは、イーユイが選出画面にいるだけで出てこなくなったので選出する必要がありませんでした

 そのため、このイーユイは終盤から使い始めましたが、1回しか選出しなかったです

 

 

3 選出、立ち回り

〇基本選出

⇒先テツノドクガ、後カイリュークレベース

 テツノドクガで余裕があれば毒菱、なければ殴るか引きます

 数的有利をとったり毒菱を撒いた後は、遅延カイリューに引いて、遅延カイリューのまもみが羽休めでひたすら粘ってTODまでもっていきます

 

〇ディンルー入り

⇒先クレベース、後カイリュー、テツノドクガorヤドキング

 ディンルー入りの構築にはほぼディンルーを投げられてでステロを撒かれました

 ディンルーがステロを撒くターンにクレベースのボディプレスや氷柱落としで削っていきます

 

〇キョジオーン入り

⇒先ディンルー、後カイリュー、テツノドクガorヤドキングorクレベース

 キョジオーン入りにはディンルーを先発にして黒い眼差しでキャッチしていました

 キョジオーン相手にディンルーを後投げしてしまうと隠密マントがバレてキャッチする前に逃げられるので、できるだけ先発で対面させたいです

 この構築は一見するとキョジオーンが刺さっていそうなので、キョジオーン入りには大体先発キョジオーンを投げられて、ディンルーの黒い眼差しでキャッチすることができました

 

 

4 きつかったポケモン

〇アンコールカイリュー

 特に炎の渦持ちのカイリュークレベースが簡単に突破されるのできつかったです

 型が分かれば遅延カイリューで対処できないこともないですが、先に数的有利をとっておかないと泥試合になって負けます

 

キノガッサ

 最近のガッサはサーフゴー意識の地均しよりカイリュー意識の岩石封じ持ちが多い気がします

 気合いでクレベースに下げて削ってカイリューの神速で倒したりしていましたが、だいぶ荒らされます

 

〇コノヨザル

 襷持ちのステロ撒きなら可能性がありますが、残飯ビルド型は誰も勝てないので無理です

 

〇眼鏡イーユイ

 悪の波動が誰も受けられずきついです

 遅延カイリューの神速で倒しにいきますが、ノーマルテラス神速2耐えするやつやゴーストテラスのやつは無理です

 

 

5 結果、感想

 最初に遅延カイリューを作ったときは、正直そんなに強くないんだろうなと思っていましたが、予想以上に勝ててびっくりしました

 カイリューはどんな型で使っても強いと改めて感じました

 今後、遅延カイリューカイリューの1つの型として広まれば幸いです

 レンタルパーティも公開しているのでぜひ使ってみてください

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